「函館市中小企業振興基本条例」素案
目次
前文
第1章 総則(第1条∼第7条)
第2章 中小企業の振興に関する基本的施策(第8条・第9条)
第3章 中小企業振興審議会(第10条∼第18条)
第4章 雑則(第19条)
附則
条例の条文数が一定程度あり,「章」に区分する場合には,その内容の
理解と検索のため,目次を付けることとなっています。
三方を海に囲まれ,天然の良港を有する函館は,早くから海外に
門戸を開き,国内外から多くの人々が集まり,さまざまな交流が行
われてきた。
幾多の困難を乗り越えてきた先達の努力の積み重ねにより,今日
の産業が築き上げられ,道南の中核的都市として発展してきたこと
は,函館で暮らす私達の誇りである。
函館は事業所のほとんどが中小企業であり,中小企業が函館の産
業の中心的役割を担ってきた。函館を豊かで活力あふれるまちとす
るためには,将来にわたり元気な中小企業を育てていくことが必要
である。
しかし,近年,経済のグローバル化,少子高齢化の進展など中小
企業を取り巻く環境が大きく変化してきており,中小企業にとって
新たな課題や機会となっている。
中小企業が多様で活力ある成長発展をしていくためには,改めて
中小企業者自らが地域経済の重要な担い手であることを自覚すると
ともに,経営の安定を図ることが大切である。
ここに,中小企業の振興が地域経済の発展に大きくかかわり,ひ
いては市民生活の向上につながることを市,中小企業者等および市
民が十分に理解し,中小企業の振興と地域経済の活性化を図るため,
この条例を制定する。
<考え方>
条例は,地方公共団体がその議会の議決を経て定める法令です。
そして,条例の制定の背景や趣旨,目的,基本原則を述べた文章が「前
文」といわれるものです。前文は条例の制定の理念を強調して明らかにす
る必要がある場合に置かれることが多く,いわゆる基本条例に多く見られ
ます。
前文は具体的な法規を定めたものではないことから,前文の内容から直
接法的な効果が生ずるものではありませんが,条例の一部を構成するもの
であり,各条項の解釈の基準を示すものとされています。
ここでは,「函館らしさ」を表現しながら,条例の制定の背景や目的な
どに関する事項として,次のとおり記述しています。
①函館が経済的社会的に発展した地理的歴史的な背景
②現在函館が置かれている経済情勢や社会情勢
③函館における中小企業の重要性
④中小企業者が努めるべき事項
第1章 総則
(目的)
第1条 この条例は,中小企業の振興に関し,基本理念を定め,市
の責務,中小企業者および市民の理解と協力に関する事項を明ら
かにするとともに,市の施策の基本となる事項を定めることによ
り,中小企業の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進し,
もって本市の経済の発展および市民生活の向上を図ることを目的
とする。
<考え方>
目的規定は,一見して条例の内容を理解・推測することができるよう,
条例の立法目的を簡潔に表現したものです。
ここでは,条例に中小企業の振興に関する事項を規定することにより,
中小企業の振興に関する施策を総合的かつ計画的に推進し,本市の経済の
発展および市民生活の向上を図ることを目的としています。
なお,この条例は,中小企業の振興に関する基本的な方向性や姿勢を中
小業者等,市民に示すこととする,いわゆる理念条例とするものです。市,
中小企業者等,市民のみんながやっていくことを定めようとするもので,
いわば,中小企業の振興に関する憲法とも言えますので,その理念を中小
企業者等,市民,みんなの意見を聴いてつくり,みんなで守っていきたい
と考えています。ただし,今後の経済情勢や社会情勢の変化などにより,
その理念がその時代に適合しなくなった場合には,条例を改正することも
(定義)
第2条 この条例において「中小企業者」とは,中小企業基本法(
昭和38年法律第154号)第2条第1項に規定する中小企業者
をいう。
<考え方>
条例の中で用いる用語の意義を定めるもので,用語の意義を明確にし,
解釈上の疑義をなくすためのものです。
ここでは,この条例における「中小企業者」の定義について規定してい
ます。
なお,「中小企業」と「中小企業者」の違いについては,「中小企業」
は中小の企業を包括的・総称的に指す場合に用い,「中小企業者」は個別
具体の会社や個人を指す場合に用います。
《参考》
中小企業基本法(抜粋)
(中小企業者の範囲及び用語の定義)
第2条 この法律に基づいて講ずる国の施策の対象とする中小企業者は, おおむね次の各号に掲げるものとし,その範囲は,これらの施策が次条 の基本理念の実現を図るため効率的に実施されるように施策ごとに定め るものとする。
( 1) 資本金の額又は出資の総額が3億円以下の会社並びに常時使用する 従業員の数が300人以下の会社及び個人であつて,製造業,建設業, 運輸業その他の業種(次号から第4号までに掲げる業種を除く。)に 属する事業を主たる事業として営むもの
( 2) 資本金の額又は出資の総額が1億円以下の会社並びに常時使用する 従業員の数が100人以下の会社及び個人であつて,卸売業に属する 事業を主たる事業として営むもの
( 3) 資本金の額又は出資の総額が5千万円以下の会社並びに常時使用す る従業員の数が100人以下の会社及び個人であつて,サービス業に 属する事業を主たる事業として営むもの
(基本理念)
第3条 中小企業は,多様な事業の分野において特色のある事業活
動を行い,多様な就業の機会を提供するなど,地域経済の基盤を
形成していることにかんがみ,中小企業の振興は,次に掲げる基
本理念にのっとり推進されなければならない。
( 1) 中小企業者の創造性に富んだ事業活動が促進されること。
( 2) 中小企業者の経営の改善および向上に対する自主的な努力が
促進されること。
( 3) 中小企業者の経済的社会的環境の変化への適応が図られるこ
と。
( 4) 市,中小企業者等および市民が相互に協力して推進されるこ
と。
<考え方>
中小企業基本法第3条の基本理念において「中小企業者の自主的な努力
が助長されることを旨」とすることが規定されており,その趣旨を踏まえ,
本市の中小企業の振興を推進するうえでの基本的な理念・考え方について
規定します。
中小企業は,①多様な事業分野において特色のある事業活動を行い,②
多様な就業の機会を提供し,③個人がその能力を発揮しつつ事業を行う機
会を提供しているなど,「多様な存在」であるといえます。
こうした中小企業の多様性を生かしながら,成長発展を支援するための
基本的な考え方について規定しています。
( 1) 中小企業者が創造性に富んだ事業活動を行うことは,①新たな産業が
創出され,②新たな雇用が生まれ,③市場競争が活性化されるなどの効
果が期待されます。
したがって,中小企業者が創造性に富んだ事業活動を行うことは,地
域経済の活力の源泉であり,市として推進していくものと位置付けてい
ます。
( 2) 中小企業者の経営の改善および向上については,経営革新を積極的に
政策の基本的な考えとして,これを促進する方向で支援するものです。
( 3) 経済のグローバル化による国際競争の激化や地球規模の環境問題など,
中小企業者を取り巻く経済環境はめざましく変化しており,このような
経済的社会的環境の変化に対して中小企業者が的確に対応し,成長発展
していくためには,例えば,経営方法の改善や技術の向上など,経営基
盤を強化することが考えられます。
( 4) 中小企業の振興は,市や中小企業者等のみが努力するのではなく,市
民も含め,それぞれの協力のもと,函館全体で推進していくことが必要
です。一方,中小企業者も地域の一員であることを認識し,まちづくり
活動等に積極的に参加することが必要になるものと考えます。
なお,「中小企業者等」とは,中小企業者のほか,「市の責務」の項
(市の責務)
第4条 市は,前条に定める基本理念にのっとり,中小企業の振興
に関する施策を策定し,および実施するものとする。
2 市は,中小企業者,中小企業に関する団体等との連携を図り,
効果的に施策を実施するものとする。
<考え方>
中小企業の振興を推進していくために,その重要性を認識した上で,市
が担っていく責務について規定します。
条例では,市の役割を「責務」とすることにより,中小企業者等の努力,
市民の理解・協力などよりも強く義務づけています。
「中小企業に関する団体」とは,商工会議所,商工会,事業協同組合な
どの中小企業組合,中央会など,主として中小企業の振興を目的とする団
体を指します。また,主として中小企業の振興を目的とする団体であれば,
法人格の有無は問わず,任意団体も含みます。
「中小企業に関する団体等」とは,中小企業に関する団体のほか,研究
機関,金融機関などを指し,産(産業界),学(大学等の学術研究機関),
官(市のほか,国,北海道などの地方公共団体),金(金融機関)などが
協力し,連携することにより中小企業の意向も十分に反映しながら,効果
的に施策を実施することを規定しています。
なお,ここでは「市長」の責務ではなく,「市」の責務としていますが,
この条例では市長のみに責任を負わせることではなく,地方公共団体であ
る函館市が団体として責任を負うこととなります。函館市という団体を主
体とすることにより,市長のみならず,必要がある場合には教育委員会な
ど,他の執行機関も施策を推進する主体となることができるものであり,
中小企業の振興に関して函館市全体で取り組むことを宣言することになる
(中小企業者等の努力)
第5条 中小企業者は,経済的社会的な環境の変化に即応するため,
経営の革新(中小企業基本法第2条第2項に規定する経営の革新
をいう。第8条第1号において同じ。),経営基盤の強化等に努
めるとともに,事業活動を行うに当たっては,地域との調和を図
るほか,市民が安全に安心して市民生活を営むことができるよう
配慮するものとする。
2 中小企業者は,自らが地域社会を支える主体であることを認識
し,必要な雇用環境の整備および人材の育成に努めるものとする。
3 中小企業に関する団体は,事業活動を行うに当たっては,中小
企業者とともに,中小企業の振興に主体的に取り組むよう努める
ものとする。
<考え方>
中小企業の振興を推進していくために,中小企業者および中小企業団体
の努力義務について規定します。
( 1) 基本理念に規定されているとおり,中小企業者は自主的な努力をする
ことが必要ですが,具体的な努力としては,経営の革新や経営基盤の強
化などがあります。
こうした自主的な努力により,経済的社会的な環境の変化(原材料の
価格変動など)に即応することができると考えます。
なお,「経営の革新」とは,基本法第2条第2項に規定する経営の革
新をいいます。
また,中小企業者は,商品やサービスの提供,開発などの事業活動を
行うに当たっては,函館地域における自然環境,経済環境,社会環境な
どとの調和を図りながら,技術の開発・普及や流通体制の確立等に努め,
持続可能な経済の発展を目指すとともに,市民に対しては,安全で安心
な商品等の提供など,市民生活の向上に資するよう配慮する必要があり
ます。
( 2) 基本理念に規定されているとおり,中小企業は地域経済の基盤を形成
り,その認識のもと,必要な雇用環境の整備および人材の育成に努める
必要があります。
「雇用環境」とは,必要な労働力の確保,労働条件など雇用管理全般
にわたるもので,これが整備されることにより,労働者が充実した職業
生活を営み,豊かな家庭生活を享受することができ,ひいては地域社会
の発展に寄与するものです。
( 3) 中小企業に関する団体は,中小企業の振興を主な目的とする団体であ
ることから,中小企業者とともに,中小企業の振興に主体的に取り組よ
う努めることを規定します。
《参考》
中小企業基本法(抜粋)
(中小企業者の範囲及び用語の定義) 第2条 (略)
(市民の理解と協力)
第6条 市民は,中小企業が地域経済の発展および市民生活の向上
に重要な役割を果たしていることを理解し,中小企業の振興に協
力するよう努めるものとする。
<考え方>
中小企業の振興を推進していくために,中小企業に関する市民の理解と
協力について規定します。
基本理念に規定されているとおり,中小企業は地域経済の基盤を形成し
ていることから,各種事業の実施を通じて地域経済の発展等にとって中小
企業が重要な役割を果たしていることに関して一般の市民の理解が深まり,
その振興に協力することにつながるものと考えます。
なお,「協力するよう努めるものとする」とは,「協力するよう努力す
ることを原則・方針とする」という意味になりますが,これについては,
一般の市民に対して理解・協力することを義務づけるものではなく,あく
第2章 中小企業の振興に関する基本的施策
(基本的施策)
第7条 第3条に定める基本理念にのっとり,市が行う中小企業の
振興に関する基本的な施策は,次のとおりとする。
( 1) 中小企業者の経営の革新および創業の促進を図ること。
( 2) 中小企業者の新技術等を利用した事業活動の促進を図ること。
( 3) 中小企業者の人材の育成および確保を図ること。
( 4) 中小企業者の経営基盤の強化を図ること。
( 5) 中小企業者の連携の促進を図ること。
( 6) 地域資源を活用するなど本市の特色を生かした産業の創出お
よび発展を図ること。
<考え方>
基本理念にのっとり,函館の地域経済の現状を把握しながら,市が行う
施策の基本的な方向性について規定します。
( 1) 中小企業を取り巻く経済環境の変化に対応するための1つの方策とし
て,個々の中小企業者の経営の革新が挙げられます。
「経営の革新」は,中小企業が自ら有する経営資源を活用し,新たな
製品やサービスを提供したり,製品やサービスの新たな提供方式を導入
することなどですが,推し進めることにより,経営の向上が図られるた
め,これを支援する方向で市の施策を展開していきます。
「創業」については,近年全国的に廃業率が開業率を上回り,中小企
業の数が減少傾向をたどっており,経済の停滞や活力の低下が懸念され
ていることから,創業予定者が円滑に創業することができるための施策
により,これを支援していきます。
( 2) 「新技術等を利用した事業活動」については,新技術や独創的な技術
または問題解決型の技術による新たな製品等の開発は,新たな事業分野
をつくり出すものですが,その分リスクも大きくなることから,資金的
な支援や教育機関・研究機関との連携による技術の事業化,人材の確保
などの施策により,これを支援していきます。
業員を育成し,技術を継承することや,高度な技術を有する人材を確保
する必要性が今後ますます増してくることから,これを支援していきま
す。
( 4) 中小企業の「経営基盤を強化」するためには,資金,設備,技術,人
材,情報等の経営資源の確保や充実を図ることが重要な要素の1つです
が,中小企業が自らの力のみでこれらを確保等することは難しい場合が
あることから,経営資源の確保,充実等に資する施策を講ずることによ
り,これを支援していきます。そのほか,中小企業者の受注の機会を確
保するために必要な施策を講ずることに努めます。
( 5) 「中小企業者の連携」については,1次産業者との連携,中小企業者
同士の連携や産学官の連携を通じて,中小企業者自らが確保することが
難しい経営資源を補うことや,大学などの教育機関や研究機関が有する
技術等を活用し,技術的課題を解決したり,共同研究等により事業化に
結びつけたりすることができ,ひいては地域経済の活性化に資すること
から,その促進のために必要な施策を講ずることとします。
( 6) 函館にはイカ,ガゴメ等の水産物資源,函館山からの夜景や歴史的建
造物群,温泉などの観光資源が豊富に存在し,これらの「地域資源を活
用した特色のある産業の創出・発展」が図られることが本市の産業の強
みになることから,これを支援していきます。
※ なお,これらの施策を規定している順序については,施策の優先順位で
はなく,どの施策についても重要度に違いはありません。
(財政上の措置)
第8条 市は,中小企業の振興に関する施策を推進するため,必要
な財政上の措置を講ずるよう努めるものとする。
<考え方>
基本理念にのっとり,市の責務を果たすに当たって,中小企業の振興に
関する施策を実施するために必要な財政上の措置を講ずることを明確にす
第3章 中小企業振興審議会
(設置)
第9条 中小企業の振興に資するため,函館市中小企業振興審議会
(以下「審議会」という。)を置く。
(所掌事務)
第10条 審議会は,市長の諮問に応じ,中小企業の振興に関する重
要な事項について調査審議する。
(組織)
第11条 審議会は,委員15人以内をもって組織する。
(委員)
第12条 委員は,次に掲げる者のうちから市長が委嘱する。
( 1) 中小企業の振興に関係のある者
( 2) 学識経験を有する者
( 3) 公募による者
2 委員の任期は,2年間とする。ただし,委員が欠けた場合にお
ける補欠の委員の任期は,前任者の残任期間とする。
3 委員は,再任されることができる。
(会長および副会長)
第13条 審議会に,会長および副会長各1人を置く。
2 会長および副会長は,委員の互選により定める。
3 会長は,審議会の事務を総理し,審議会を代表する。
4 副会長は,会長を補佐し,会長に事故があるとき,または会長
が欠けたときは,その職務を代理する。
(会議)
第14条 審議会の会議は,会長が招集する。
2 会長は,審議会の会議の議長となる。
3 審議会の会議は,委員の半数以上が出席しなければ開くことが
できない。
4 会議の議事は,出席した委員の過半数をもって決し,可否同数
(委員以外の者の出席)
第15条 会長は,必要があると認めるときは,審議会の会議に委員
以外の者の出席を求め,その意見または説明を聴くことができる。
(庶務)
第16条 審議会の庶務は,経済部において処理する。
(補則)
第17条 この章に定めるもののほか,審議会の運営に関し必要な事
項は,会長が審議会に諮って定める。
<考え方>
中小企業振興審議会の設置およびその組織等に関する基本的事項につい
て定めています。
審議会は,市長の諮問に応じて,市が行う中小企業の振興に関する施策
のうち重要なものについて調査審議するため,第三者的機関として設置さ
れるものであり,法的には地方自治法(第138条の4)上の市長の附属
機関として位置付けられます。
審議会の委員は15人以内とし,中小企業の振興に関係のある者から市
長が委嘱します。
第4章 雑則
(委任)
第18条 この条例の施行に関し必要な事項は,市長が定める。
<考え方>
委任規定とは,条例に規定している事項に関し,細目的な事項を条例以
外の規程で定めることができることとする規定で,一般に条例本則の末尾
に置かれるものです。
この委任規定に基づき,この条例の理念に基づく具体的な施策について
附 則
(施行期日)
1 この条例は,平成22年4月1日から施行する。
(函館市中小企業振興条例の廃止)
2 函館市中小企業振興条例(昭和46年函館市条例第4号)は,
廃止する。
(函館市中小企業振興条例の廃止に伴う経過措置)
3 前項の規定による廃止前の函館市中小企業振興条例(次項にお
いて「廃止前の条例」という。)第19条第1項の規定により置
かれた函館市中小企業振興審議会は,第9条の規定により置く審
議会となり,同一性をもって存続するものとする。
4 この条例の施行の際現に廃止前の条例第19条第3項の規定に
より函館市中小企業振興審議会の委員に委嘱されている者は,こ
の条例の施行の際に第12条第1項の委員に委嘱された者とみな
し,その任期は,同条第2項の規定にかかわらず,廃止前の条例
第19条第3項の規定による函館市中小企業振興審議会の委員と
しての残任期間とする。
(函館市企業立地の促進に関する条例の一部改正)
5 函館市企業立地の促進に関する条例(平成20年函館市条例第
63号)の一部を次のように改正する。
第6条を削り,第7条を第6条とする。
<考え方>
条例の施行期日は,平成22年4月1日を予定しています。
また,現行の函館市中小企業振興条例は廃止することとし,同条例で規
している具体的な施策(①高度化事業に対する助成,②技能者養成に対す
る助成,③中小企業融資)については,この条例で規定せず,要綱で規定
することとします。
そのほか,この条例の規定により置かれる審議会は,現行の函館市中小
企業振興条例第19条の規定に基づく函館市中小企業振興審議会が同一性
《参考》
函館市中小企業振興条例(抜粋) (審議会の設置)
第19条 市に,函館市中小企業振興審議会(以下「審議会」という。)を 置く。
2 審議会は,市長の諮問に応じ,この条例の運営に関する重要な事項を 調査審議する。
3 審議会の委員は,15人以内とし,中小企業の育成振興に関係のある 者および学識経験のある者のうちから市長が委嘱する。
4 審議会の委員の任期は,2年とし,再任を妨げない。ただし,委員に 欠員が生じた場合における補欠委員の任期は,前任者の残任期間とする。
函館市企業立地の促進に関する条例(抜粋) (補助金の不交付)